創業者の紹介

創業者 山崎 圭次

創業者 山崎 圭次

明治45年(1912年)創業者である山崎圭次は高知県高知市鴨部に誕生しました。高知県立旧制城東中学を卒業後、金沢高等工業応用化学科を中退。 昭和23年、自力で取得した特許30数件を持って山崎内燃機関研究所を設立。

当初は、オートバイのメーカーとして、燃費もよく性能の安定した4サイクルエンジンを載せた「ブルーバード」を開発、販売していました。戦後の荒れ果てた日本の道路もものともせず、日本の復興に大きな役割を果たすオートバイとして 高い評価を得ました。エンジンに関する特許を次々と取得し、この頃の特許庁の出願簿には、本田宗一郎氏と山崎圭次の名前が順番に連なるほど、豊富なアイデ アを持ち合わせていました。

しかし、手作りゆえに大手資本の大量生産に抗しきれなかったこと、またその時代には、高知県から全国への流通や販路の拡大の難 しさから、機械好きの山崎圭次は新たな事業へとシフトすることとなりました。

昭和40年に現在の株式会社山崎技研へと発展させ、フライス盤を事業の柱とした工作機械の会社として広く知られるようになりました。創業者がこだわり続けたのが、「人間に威圧感を与えるような機械では駄目。人に好かれる、美しい機械、暖かく、色気があって、しかも稼働率のいい機械」ということ。

このことばが、現在まで山崎技研の開発の歴史に脈々と受け継がれています。その証拠として、全国のお取引先やユーザーの方々から、熱い支持をいただき、多くの方がリピーターになってくれています。これもすべて創業者のことばを、現在の山崎技研が守り続けているからなのです。

昭和37年「浦戸湾を守る会」結成。また、日本の海で魚が減ってしまったことを懸念し、昭和47年に新たな事業として高知県須崎市に養魚場をつくりまし た。マダイやシマアジを孵化・育成し、毎年数10万尾の稚魚を育てて海に放流しています。

昭和53年に全国自然保護連合会長を2期8年務め自然保護に尽力。公害企業に抗議の声を上げるなど、自然復活運動に東奔西走し続けました。「自然と人との共存」、現在では当たり前のように注目されていますが、30年以上前から創業者山崎圭次は、日本の自然破壊や環境汚染を危惧し、それらの保全に力を注いできました。

現在の山崎技研が、海、山だけでなく全ての環境問題 に取り組んでいるのも、創業者からの大事な哲学であり教えなのです。

平成9年4月、創業者山崎圭次名誉会長死去。創業者の人に優しい機械と自然環境への信念は、今でも山崎技研の事業の中に生き続けています。

天と地が創られし頃、若しも地軸が二三度半
傾けられていなかったとすれば、
地球に四季はなく、したがって
春のよろこびもなければ、夏の入道雲もなく、
秋の愁いもなければ冬の炉辺の語らいもなく、
四季のうつろいのかすかな気配に
心躍ることもあるまい。
月と地球は不思議な絆の糸で結ばれ、
いつも一緒に旅をつづけている。
月故に海はふくらんだり、しぼんだりしている。
それ故に海は澱まず潮は流れて、
干潟にはシギや千鳥や潮まねきや
ハゼなど命に溢れている。
天から山に降った雨は山膚をつたい、
山峡をくぐり、野をゆっくりと流れ、
又天に昇る。
天に昇った水は地を恋して再び地に降る。
「水こそ命の循環の担い手」である。
水は凍って石を砕き土をつくり、
又流れて大地を侵食し土壌をつくる。
空は降りそそぐ流星を焼いて灰を地上に送る。
農夫が冬野にならぶ緑の大根畠を想って
荒野に鍬をふるうように
大自然は地球に命の誕生する日を一筋に思われて
片時も休むことなく
幾億年に亘って土づくりをなされた。
土づくり十億年、遂に光をとらえた。
水と炭酸瓦斯は葉緑素を媒体として結合し、
光は固定され、エネルギーは蓄積されていった。
命あるものとは、行動の可能性を持つものである。
そのことはエネルギーを
己が内包することによって
はじめて可能になることは明らかである。
このことは、
光の固定化、即ちエネルギーの所有と
生命の誕生とは
同時であることを語っている。
かくして生産する生命(植物)は生れた。
生産する生命の誕生は酸素の遊離をもたらし、
消費する生命(動物)の誕生をうながし、
生命の環はつながった。
凝集と拡散、生と死の環のうえに流転する
生命の交響楽の序章ははじまる。
偶然に期待することなく、
大自然自らの選択に情熱と
努力を傾けつくした長い長い年月。
かくしてかつての荒涼たる大地は
乳の蜜の溢れる緑の大地に変わっていった。
五十億年前、生命のかけらもない
三次元の原始の大地を
命溢れる四次元の生命の世界に変えていった
大自然の情熱と、
営々として変わらざる大自然の愛の
業の一端を心をこめて述べた。
そこに述べられていることを
「偶然の所産」とすることほど
大自然と人間に対する冒涜はない。
何故ならば、
そのことは一切の情熱と努力を
否定しているからであり、
そして私達は情熱と努力なくしては
何事もなし得ないことを知っているからである。
丁度、
空を自由に飛びたいとおもう人間の
情熱と努力の堆積が翼になって凝集し、
人間の領域を空間に拡大していった事実を
疑う余地が全くないと同時に。

創業者 山崎圭次の著書より

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