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フライス盤あれコレ ~きさげ編~

知ってるようで知らないフライス盤の世界。

今回は、フライス盤の陰の立役者である「きさげ」作業をおこなっている、弊社組立部摺り合わせ部門にお邪魔して、「きさげのあれコレ」を学んでいきたいと思います!!

まず、きさげとは何かをご説明します。

このノミ状の見慣れない刃物が、きさげを行う「スクレーパー」(この刃物を「きさげ」と呼ぶことも)。IMG_0396.jpg

職人それぞれが「マイ箸」ならぬ「マイ スクレーパー」を持っていて、自分仕様に曲げたり研いだりしてカスタマイズしているそうです。

独特なしなり具合のものもありました。

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このスクレーパーを足の付け根に押し当て、刃物に体重をかけるようにして、鋳物(鋳鉄)を削りとっていきます。

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この作業を「摺り合わせ」と呼びます。

当社フライス盤のサドルの裏面(ベッドとの摺動面)です。

細やかなきさげを施しています。
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このウロコ模様一つにつき、深さは1~2ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)だとか。

では、どの部分をどれだけ削りとるかをどうやって判断するのでしょうか?

まず、光明丹(こうみょうたん)と呼ばれる朱色の塗料を塗り、摺動面同士を合わせてみることで、平面度を調べます。

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昔は鉛が入っていて体に悪いと言われていましたが、今は鉛レスのものがあります。服についたら落ちないので気をつけましょう!

摺動面同士を走らせて、朱色が残らなかった部分が「あたり」と呼ばれ、高い部分となります。(写真の赤で囲んでいる部分)

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<注意>キサゲ面に光明丹を塗った場合です。これを「黒あたり」と呼びます。逆にギブの摺り合わせの場合は光明丹を塗ったものの上を走らせてあたりを見るため、朱色が残った部分があたりとなります。

この「あたり」が均一になるよう、何度もこの作業を繰り返します。

最少回数で当たりを全面につけられる人が、いわゆる職人さんですね。

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あたりが均一についているかを見ている職人。絵になりますね~。

プチ講座開講中。

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職人 「ほらここ、アカ(光明丹)が残ってないろう。ここがあたり。この部分を削っていったらえいがよ」

宇都宮 「なるほど~(◎o◎)」

※方言については、ニュアンスを感じてお読みください^^;

きさげはYZシリーズの大きなポイントでもあります。

製品完成後は人目に触れることのないきさげですが、展示会や工場見学では注目の的となります。

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今年2月に行われた展示会では、サドル上面のきさげ面を披露しました。

自信があるからこそ見せられるんです。

この時もたくさんのお誉めのお言葉をいただき、とても嬉しかったことを覚えています。

長々とお話ししてきましたが、きさげの役割を説明していませんでしたね。

なぜ摺動面にきさげが必要なのでしょうか?

機械が動くことにより、鋳鉄と鋳鉄が擦れ合わさります。

鉄の塊ですから、もちろん何百キロもの重さのものです。

もし摺動面同士が機械加工や研磨面のままだとすると、たとえ潤滑油を流していたとしても、摺動面に常時まんべんなく潤滑油がいきわたることはないでしょう。そうなると、摩擦による焼き付きや、精度維持が難しくなります。

そういったことを防ぐのが、きさげなんです。

きさげ面のウロコ模様のわずかな溝の一つ一つが油だまりの役割を果たし、常時まんべんなく潤滑油がいきわたるようになります。

きさげが必要な理由の2つ目、機械加工ではできない微調整を行えるのがきさげだからです。

フライス盤は、ベッド、サドル、テーブル、コラム、ハウジング・・・と、大部分が鋳物で構成されています。

数百キロのものですから、ストロークの両端部分では垂れてしまいます。これにより、中央部分の精度は良くても、両端部分にいくにつれ精度が保てなくなってしまうといったことが起こります。

こういったクセを見越して、組み上げていく際にきさげによって摺動面をわずかに中低にすることで、ストロークのどの位置でも一定の精度が保てるようになります。

機械加工では図面の指示通りに加工できていても、いざ組み上げていくと微調整が必要・・・。こんな時にもきさげにより調整することができます。

きさげをすることでコストが上がってしまったとしても、高精度を長期的に維持でき、しかも長持ちするようになるとしたら、きさげは絶対的にフライス盤に必要なものなんです。

フライス盤あれコレ きさげ編、いかがでしたか?

知っていそうで知らないきさげのあれコレ、皆さんも使ってみてください^^

本日ご紹介した弊社のきさげ仕上げについては、HPの職人紹介ページでも紹介していますので、是非ご覧下さい♪

職人紹介はこちらから

それでは、次回もお楽しみに~☆

YZシリーズを語る ~見た目の美しさ編~

「YZシリーズの美しさ」ってどんな部分に表れているでしょうか?

まずひとつ目に、全体的に丸みを持たせていることです。

正直言って、角ばっていようが、丸みを帯びていようが、作業面性に
全く変化はありません。
ただ美しさを追求した結果、丸みを帯びたフォルムの機械となったのです。

YZシリーズで「丸み」というと、主軸頭正面のR面が特徴的です。

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この美しいR面を出すために塗装にもこだわる。
そうして作り上げる面構えには、愛嬌さえ感じる魅力があります。

もちろんそれだけでなく、R面にすることで、テーブル上のワークが見やすく、操作しやすくなっているのも事実。
細部へのこだわりが、見た目だけでなく中身も充実した機械を実現しているのです。

また当社は、見えない部分にもポリパテをして美しい仕上がりの塗装を行っており、
きさげも含め、「見えない部分も美しい」ことにこだわっています。
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「フルカバー機で見えないから、ベッド、サドルは見た目にこだわらなくていい」
…そうでしょうか?
違いますよね。
自信がある部分だからこそ、いつ見られてもいい、美しい姿にしているんです。

(※塗装へのこだわりについては、今後詳しい記事を掲載予定です。)

二つ目に、一部の機種を除いて極力カバーを設けず、基本構造をそのまま見せているという点です。
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これは、作業性を考えてという部分もありますが、誰から見ても単純明快な構造であり、
その構造自体に弊社が自信を持っているからです。

飾らないからこその美しさがそこにあります。

そういった、「あえて」のこだわりがあるからこそ、YZシリーズは、どこか人間味のある暖かい、
作り手の意思が息づく機械になり得たのかもしれません。

★隠れた美しさ「きさげ」についてはこちらをご覧下さい。
フライス盤あれコレ ~きさげ編~

動画のご紹介

こんにちは、竹内です!
今日は、弊社のフライス盤をなかなか生で見ることができないお客様のために、動画をご紹介いたします!
「山崎技研のフライス盤とは?」は少し前のものなので、映像にあります工場は、現在の土佐山田工場ではなく高知市の神田工場です。
土佐山田工場版は、coming soon…! ということで^^;
山崎技研のフライス盤とは? ~前編~


山崎技研のフライス盤とは? ~後編~

こんなのもあります。
 ↓ ↓
BSフジ「社長密着24時~世界を変える100人の挑戦者たち」

こちらは土佐山田工場の様子が出てきます。
工場の様子や社内の雰囲気、水産事業部や弊社が行っている社会貢献活動なども紹介されています。
社長の考え、人柄などもとっても良く出ています。
是非ご覧下さい^^
<追記>
社会貢献活動で紹介されている、有機のがっこう「土佐自然塾」はホームページをリニューアルし、有機野菜の通信販売なども行っているそうです。
有機のがっこう「土佐自然塾」のホームページはこちら ⇒ http://www.tosa-yuki.com/
Facebookページもあります♪ ⇒ 有機のがっこう「土佐自然塾」Facebookページ
私と同期の福島さんが更新を頑張ってますので、応援よろしくお願い致します^^